人が標高の高い場所に身を置いた場合、酸素が薄くなり1つの細胞は
たくさん酸素を取り入れようと奮闘します。
この考えに基づいて行われているのが「高地トレーニング」です。
スポーツ選手が一定期間、高地で練習することにより
細胞が鍛えられ、平地に戻るとより一層酸素を取り込める身体になっていると
いうものです。
「あれんじすぺーす」はこの仕組みを人工的に作り出しています。
ルーム内では標高1000メートルの気圧の環境を作ります。
すると酸素が薄くなりますから、細胞は酸素をより多く取り入れようと努力します。
そしてすぐさま平地の気圧に戻すと、60兆個の細胞が酸素を渇望している状態なので
通常よりも多くの酸素を取り入れることができると考えられます。
これを50分間に複数回繰り返します。
それにより細胞ではエネルギーATP(アデノシン三リン酸)と熱がより多く
産生され体温が上昇します。入室後しばらくすると身体がぽかぽかとしてくる感じがします。
実際に体温が約1℃上昇しています。体温が上がると健康にいいというのは今や常識といわれ
免疫力が5~6倍になるとも言われています。ただ心拍数は上がらないので
疲労感はありません。これは心臓の働きというより、細胞みずからがエネルギー(ATP)を
作り出している結果と考えられます。そのエネルギーの蓄えと体温上昇が身体に
肯定的な影響を与えていると考えられます。